飛べないおやじ
飛べないおやじ
飛びたくとも
手足にからまった蔓が
もがく手足にからみつく
天を仰ぎ
叫びは闇に消え
心は沈んでいく
からみつく蔓は
おやじの過去の栄光
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飛べないおやじ
飛びたくとも
手足にからまった蔓が
もがく手足にからみつく
天を仰ぎ
叫びは闇に消え
心は沈んでいく
からみつく蔓は
おやじの過去の栄光
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昔は と
よく人は口にする
昔とは一体いつのことか
十人十色の昔の基準があり
おそらくは
最も己を象徴される頃
昔はと同じ話をしているがごとく
うなずくが
たぶんそれは全く違う頃
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気づかないようにしていた感情は
鍋の中の気泡のように
1つ2つと増えていき
些細な事柄に
沸点に達する
そうだ 悲しかったんだ
そうだ 泣きたかったんだ
そうだ 怒りたかったんだ
気づかないことがおかしいじゃないか
些細なことなんかじゃないじゃないか
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比べたとして心やすまらず
愚したとて心やすまらず
持ったとて
失う怖れに心やすまらず
外へ出よ
無条件なる青空の寛大さ
受け入れられる日のやすらぎ
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夢なくば 生きる道を見失い
夢あらば 現実との差に絶望し
夢を喪失する
良識ある者の助言は空を切り
うちのめされた心を解き放てない
夢あればこそ絶望が存在する
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いつしか
わき起こる感情を
無意識に消すことに慣れてしまい
何も感じなくなる
年月は若いころ何をあんなに悩んでいたのかとさえ思わせる
賢くなったわけでもなく
失ったわけでもなく
殺すことを覚えてしまった脳
そちらの方が楽だからと
誰かが耳元で囁き
己もそうだと納得していく
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歌から詩が消えた
日常の会話 己の要求が歌となり
流れている
機能としての物ですら
直接的な言葉は鋭く耳に残りすぎる
隠喩は心の中で共鳴し
理解という安心感をもたらす
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具体的でない言動は
相手には何も伝わらない
非難はいとも簡単で
言葉に酔いしれるとも
そこからは何も発生しない
相手を落とし入れることだけに専念し
己は頂点を極めたかのように錯覚するが
じゃ、どうするんだ という問いに
答えはない
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神にでもなった様に
逆境の匂いをかぎわけ力を発揮する
己の存在を認められたく
慈悲深い神のごとく存在し
救える者は僕だけだと
不毛の地へといざなう
穏やかな光の下
存在は不透明化し
また次の逆境の匂いをかぎつけ
渡り歩んでゆく
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