2009年5月25日 (月)

飛べないおやじ

飛べないおやじ

飛びたくとも

手足にからまった蔓が

もがく手足にからみつく

天を仰ぎ

叫びは闇に消え

心は沈んでいく

からみつく蔓は

おやじの過去の栄光

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2009年5月12日 (火)

昔は

昔は と

よく人は口にする

昔とは一体いつのことか

十人十色の昔の基準があり

おそらくは

最も己を象徴される頃

昔はと同じ話をしているがごとく

うなずくが

たぶんそれは全く違う頃

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2009年4月 9日 (木)

些細なこと

気づかないようにしていた感情は

鍋の中の気泡のように

1つ2つと増えていき

些細な事柄に

沸点に達する

そうだ 悲しかったんだ

そうだ 泣きたかったんだ

そうだ 怒りたかったんだ

気づかないことがおかしいじゃないか

些細なことなんかじゃないじゃないか

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2009年4月 5日 (日)

花吹雪

花吹雪舞うころ

凛とした君のたたずまい

ひと時とも忘れじ

強さとはかなさ

戻らない瞬に

君の花吹雪をよみがえらせる

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2009年3月16日 (月)

やすらぎ

比べたとして心やすまらず

愚したとて心やすまらず

持ったとて

失う怖れに心やすまらず

外へ出よ

無条件なる青空の寛大さ

受け入れられる日のやすらぎ

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2009年2月17日 (火)

夢と現実

夢なくば 生きる道を見失い

夢あらば 現実との差に絶望し

夢を喪失する

良識ある者の助言は空を切り

うちのめされた心を解き放てない

夢あればこそ絶望が存在する

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2009年1月23日 (金)

楽への逃避

いつしか

わき起こる感情を

無意識に消すことに慣れてしまい

何も感じなくなる

年月は若いころ何をあんなに悩んでいたのかとさえ思わせる

賢くなったわけでもなく

失ったわけでもなく

殺すことを覚えてしまった脳

そちらの方が楽だからと

誰かが耳元で囁き

己もそうだと納得していく

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2009年1月22日 (木)

詩の喪失

歌から詩が消えた

日常の会話 己の要求が歌となり

流れている

機能としての物ですら

直接的な言葉は鋭く耳に残りすぎる

隠喩は心の中で共鳴し

理解という安心感をもたらす

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2008年12月18日 (木)

伝わらない言動

具体的でない言動は

相手には何も伝わらない

非難はいとも簡単で

言葉に酔いしれるとも

そこからは何も発生しない

相手を落とし入れることだけに専念し

己は頂点を極めたかのように錯覚するが

じゃ、どうするんだ という問いに

答えはない

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2008年12月17日 (水)

逆境の匂い

神にでもなった様に

逆境の匂いをかぎわけ力を発揮する

己の存在を認められたく

慈悲深い神のごとく存在し

救える者は僕だけだと

不毛の地へといざなう

穏やかな光の下

存在は不透明化し

また次の逆境の匂いをかぎつけ

渡り歩んでゆく

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